Cisco R&B Fair ’98 / DJ KIYO ( Novelty / 1998 )


今は倒産してなくなってしまったCISCOですが、DJを始めたばかりの頃に通いつめたのはCISCO上野店でした。2Fに上がっていく階段はいつもドキドキポイントで、今日はどんなレコードに出会えるのか、本当に当時のあの感覚は忘れられません。
新譜の12inchは当時740円くらいでしたし、それでもお金のない高校生には痛い出費ではあったのですが、試聴機の針を落として本当に沢山の作品をCISCOに教えてもらいました。(あの時の店員さんたちは今頃何をしているでしょうか?気がかりです。)

こういったノベルティを先駆的に配布するという戦略で顧客を囲おうと、サービス精神旺盛にDJたちを支えてくれたと思います。顧客だけでなく、業界全体を盛り上げていこうという意識も強く、本作品でのイントロではBoyz II MenのEnd Of The Roadを日本の若いアーティストたちでカヴァーするという取り組みは当時のその意気込みを感じざるはいられません。

CISCOが倒産したのは2008年の10月末ですが、ビジネス自体がインポートの新譜に依存する形態だったので、どうしても音楽、DJの人気の低迷に逆らうことは難しかったのでしょう。私自身は信じられなかったのですが、スクラッチをするようなDJがどんどん減っていくのを感じていました。
私自身も高校を卒業してからは、新譜よりも旧譜を中古レコード屋で買うことが多くなったので、CISCOを潰した張本人のうちの1人だと、今になって悔いる事が多いです。1999年くらいからどうも最近のHip HopとR&Bはつまらないな、と感じるようになったのはもしかしたら、DJ KIYOさんのGive Me A Breakがきっかけだったような気もします。(失礼な話で恐縮ですが。)

レコード自体もSerato Scratch Liveという業界のイノベーションのせいで売れなくなり、CISCOを倒産に追い込んでしまうというのはなんとも皮肉な話です。(私はDJのためにレコードの流通は減らないと思っていました。)

なんだか感傷的なテキストになってしまいましたが、本作品を聴く時はいつもそういう時代の流れと流行というもの儚さを感じずにはいられません。
 
TRACK LIST(トラックリスト)
 
side A
 
01.Featuring Fake Jam,Sonny,Jun,Tomoka Nagano, Jelly Beans,Full Of Harmony
/ End Of The Road [ Produced By CISCO Remixed By Shinichiro Murayama ]
02.DJ KIYO / Kiyo’s Flashback
03.ZHANE / Sending My Love
04.Changing Faces / Baby Your Love
05.Angela Winbush / Treat U Rite
06.Titiyo / Back & Force
07.Nerissa / In The Rain
08.Full Force  feat.Ski / Nice’N’Sleazy
09.Cheryl “Pepsii” Riley / Guess I’m In Love
10.Soul For Real feat.Little Shawn / Every Little Thing I Do
11.Arliyah / The Thing I Like
12.R.Kelly / Your Body’s Callin’
 
side B
 
01.Soul Ⅱ Soul / Get A Life
02.Yasmin / Wanna Dance
03.Chantay Savage / Betcha’ll Never Find
04.The Affair / Are You Ready
05.George Michael / Fast Love
06.Veronica Lynn / Bring It On
07.Lisa Lisa and Cult Jam / Let The Beat Hit’em
08.Teven Campbell feat.Chubb Rock / Just Ask Me To
09.Mica Paris / Young Soul Rebels
10.Janet / Where Are You Now
 
PLAY LIST(プレイリスト/ダウンロード)
 


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